キミと秘密の交換恋日記
だけど、ウーミンはその様子を見て何もしようとしないんだ。

「よし、そろそろおれ等も行こうか。」

ムーンが携帯を見ながらそう言っている。

――え?どこに行くの?

わたしは心の中でそう思いながら、ムーンの携帯の画面を見た。



――そろそろ、教室に行きたいんだけど?
            
            野沢 宇実



ああ、なるほど。迎えに来いということか。

わたしが納得すると、リッキュンが『行くか。』と大声を出して言う。

ナンタカとムーンはうなずいてリッキュンについて行く。アレイとわたしも訳がわからないまま3人の後をついて行った。



**



ナンタカとムーンとリッキュンが歩いている後ろでわたしはアレイに小声で話しかける。

「ねぇ、なんでウーミンは一人で教室に行かないんだろうね。」
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