空の色をおしえて


「隼人クマさん。似合うね、かわいいよ。写真一緒に写ってあげればいいのに」


「……知ってるでしょ、僕そういうの苦手なんだよ。むしろクマは美咲ちゃんの方が似合うし」

あげるね、と言ってクマさんを外し、わたしの頭にのっけた。


「いいの?ありがとう。なんか文化祭っぽくて気分あがるね!」


「そう?ならよかった。似合っててすごくかわいいよ」

そう言って微妙に顔が赤くなる隼人君。
昔から思っていたけど、なんてピュアな心の持ち主なんだろう。

一緒にいるとこっちまで真っ白な気持ちになれそう。


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