空の色をおしえて
「ちげーだろそれ。隼人には、俺は行かないから美咲を誘えって言ったんだよ」
なにそれ、全然話が違う。
隼人君何か勘違いでもしたのかな。
でもまぁ兄弟間での話し合いがどうであったにしても、みんなで行けばいいだけだよね。
ここはわたしが大人になって、噛み合っていない2人の仲を取り持ってあげればいい。
……なんて少し上からっぽくて嫌な感じかな。
でもわたしたちの関係は、文化祭の辺りから微妙にズレていっている気がしてならなかった。
また前みたいに何も考えずに3人で仲良くしたいから、何かきっかけが欲しいんだ。
同じ目線で話をするため、こっちを見ようともしない秋人の正面にしゃがんで、顔を覗きこんだ。