空の色をおしえて
────コンコン
「鈴原さん、朝食にパンケーキ焼いてあるから、良かったら食べてね」
扉の向こうから明るく話しかけてくる声がした。
ここのシェアハウスのオーナー、三橋さんだ。
ここは、英語の話せない日本人を受け入れてくれる所を探して、やっと見つけた場所だった。
最初のうちほとんど英語が話せなかったわたしは、いつも三橋さんに助けてもらっていた。
職場の近くにこんなにいい住居を見つけられたのは、本当に運が良かったんだと思う。