空の色をおしえて
三橋さんに道すがら街を説明をしてもらった後、残りの時間は1人でシーポート・ビレッジを散策することにした。
気の向くままに、海沿いにはしる石畳の遊歩道を、のんびりと歩く。
爽やかに吹き抜ける潮風は、肩までしかない短い髪すらも、さらさらとなびかせていった。
晴れ渡る空には雲1つなく、サンディエゴ湾を挟んで、コロナド島が見えた。
何か素敵なことが起こりそうな、胸がわくわくするような、そんな予感がする景色だ。
海は世界中どこへでも繋がっているはずなのに、ここで見ている景色は圧倒的に青、青、青一色である。
もし、夜になってこの場所からそれを眺めても、おそらく漆黒ではないのだろうと思った。