春が来たら、桜の花びら降らせてね
「あぁ、だからバイト増やしてたのか」
「うるせ、余計なこと言うなよ!」
琉生君の言葉に、夏樹君が慌てだす。
あぁ、君の全てが愛しい。
好きで、大好きって、想いが溢れて止まらない。
「不安になったら、それ見て思い出せよな」
「っ……」
こんなにも、苦しくて切なくて幸せな気持ちを生まれて初めて知った。
私は雪だるまを窓の縁にうまく乗せると、まんベんの笑みで夏樹君を見上げて、両手を伸ばす。
「うん!大好き、夏樹君っ!」
「うおあっ!?」
私は窓の外にいる夏樹君の首に、思いっきり抱き着いた。
明るすぎるこの世界は、時々嫌なモノまで見えてしまうけれど、そのたびに私はひとりじゃないことを思い出そう。
そして、一緒に乗り越えて歩いていくんだ、君と。