素直になるのはキミにだけ
おかしい。松原くんがおかしい。
いつも茉夏が近づくと、あからさまに嫌な顔をする松原くんが、茉夏を自分の腕に抱き着かせた。自分から。
……もしかして、熱でもある?
ドンッ
そんなことをぐるぐる考えながら歩いていると、あたしは誰かに衝突した。
「沙弥ぴょん、あれ見ていろいろ考え事してるんでしょ?」
「部長…!」
抱き合う(?)松原くんと茉夏を指さし、部長はにやにやとする。
「冬馬はねぇ、茉夏っちが嫌いなわけじゃないんだよ」
「え?」
「あれはただのツンデレ」
……なんだ、ってことは茉夏の恋はかなわない恋ではないってことだよね?
いつも茉夏が近づくと、あからさまに嫌な顔をする松原くんが、茉夏を自分の腕に抱き着かせた。自分から。
……もしかして、熱でもある?
ドンッ
そんなことをぐるぐる考えながら歩いていると、あたしは誰かに衝突した。
「沙弥ぴょん、あれ見ていろいろ考え事してるんでしょ?」
「部長…!」
抱き合う(?)松原くんと茉夏を指さし、部長はにやにやとする。
「冬馬はねぇ、茉夏っちが嫌いなわけじゃないんだよ」
「え?」
「あれはただのツンデレ」
……なんだ、ってことは茉夏の恋はかなわない恋ではないってことだよね?