私の二人の神様へ




「……ちょっと!私そんなにひどいことしてないよ。人聞きの悪いこと言わないで!」



 そう怒って見せると、無意識にやってるから性質が悪い、と二人にきっぱり言い返された。


 それだけ私が無神経で、榊田君を傷つけることばかりしていたのだろう。


 何で私と付き合ってくれているのだろう?


 まったく不思議な話。


 榊田君なら選び放題だし、彼を袖に振る女性なんていないだろうに。



「いつも追いかけられてたんだから、たまには追いかける側にまわるのも良いじゃない?あと、助言ね」



 悪戯っぽく小夜ちゃんは小首を傾げた。



「助言?」



「あんまり焦らし過ぎるの良くないよ」



 焦らし?


 私がその言葉を理解する前に朔ちゃんが口を開く。



「その通り。思い切って一度、抱かれてみなさいよ。榊田は経験者だし、上手くフォローしてくれるでしょ」



 …………



 数コンマ思考が停止、いや、心臓が停止した。


 そして思考と心臓が動き出すと、みるみる身体が熱くなり、あっという間に沸騰した。


 ここまであからさまに言われれば、疎い私にだってわかる。



「えっ!?えっ、え、え!?ど、ど、ど、どう……」



 どうしてわかったの、と尋ねようと思ったが、驚きと恥ずかしさで言葉にならなかった。


 この手のことは何も話していないのに、二人はどうしてわかったのだろうか?


 そして、二人は私が言わんとすることもわかったようだ。


 実はエスパー?



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