浅葱色の忍
慶喜の計らいで、勇が来る事になった

一人で来ることは考え難く


梅沢に預けられている烝華として
会うことになった



「あら?目元が良く似てるわね!
お兄さんと違って、可愛いわね!」



予想通り、伊東さんがついてきた

しかし、予想外なのは



「よぉ!体調崩していたらしいが
元気そうだな!?」



「梅沢様のおかげで、随分良くなりました」



土方さんまで…



2人きりになるには…



どうしたら…





「お兄さんは、どちら?
主従関係の事で、話があるのよ」



ドクンッ



心の臓が、大きな音をたて
ぎゅうっと絞められたようや



勇は、俺を伊東さんに譲ると決めたのかな




それとも…




長く空けているから、要らなくなった?






目の前が、真っ暗になった


急に肩を掴まれる感覚があり



「ひゃっ!」



振り払った




体に力がはいらなくて、そのまま






俺は、意識を手放した





















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