浅葱色の忍
2日後



明治天皇が即位された




1ヶ月後


事件が起きた



烝から休みたいと相談があり
皆に内緒で従兄弟の薫君と入れ替わった


「やぁ よろしく頼むよ」


「はい 局長は、ホンマに見分けがつくんやな?初めてやで?俺と烝を見分ける人!」


「良く似ているが…
全くの別人じゃないか」


「はははっ!なるほど!
烝が局長の忍が楽しいって、言うはずやな」


「君達は、どうしてるんだい?」


孝明天皇が御隠れになり
明治天皇につくのかと思っていたが

烝から、そうではないと聞き
気になっていたが

烝は、話してくれなかった


「恵は、慶喜に仕えるんや
烝が口添えしてくれるんやて!
俺は… 烝華になろうかと…」


「え…」



「烝の疑いがはれたら、ええなって!」



どうしてそんなに?

不思議な気持ちだった



どうやって連絡を取り合っているのか



伊東さんが烝華を指名した宴に

ちゃんと烝がきた




烝が屯所を離れ、何をしているのか





気になっていた






ガシャン


「うっ うぅ…」


「おほほっ すぐに楽になるわよ!」


「伊東君!!烝華に何をした!?」


「おい!烝華!!しっかりしろ!!」


「番頭はん!烝華が!!」




皆が、慌ただしくしている中

私は、伊東君と睨み合いを続けた



「懐妊の噂を聞いてね
ほら!きっと、あの時の子供でしょ?
だから、おろし薬を飲ませたの」



先ほどまで上り詰めた血の気が
サッと引くのがわかった



違う




烝は、すぐにおろし薬で対処した



だから…















私の子供だ



















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