浅葱色の忍

山崎烝

あの日から勇は、何度も言った


歳なら大丈夫だから
本当の事を言わないか? って



俺には、踏み出す勇気がなかった




土方さんは、普通になった
良い機会を逃した事は、わかる



だけど、勇が大丈夫と言っても
絶対に土方さんは、俺の使い方を変える



「なんて顔してるんだよ!!怖いって!」


「暑い…」


「暑いのに、屋根上ってたら
そりゃ、暑いでしょ!考え事?」


「ん… 女って、副長に話すかどうか」



俺の隣に座った吉村に打ち明けると


「まだ、それ悩んでたんだ?」


「答えが出えへんねん」


「言いたいなって時でいいんじゃない?
これから先、そういう機会があるでしょ
ゆっくりいきましょ!」


「吉村~ おおきに
弱音吐ける友がおるってええな!
んで、吉村はどないしたん?」


「なんか、副長が探してるみたいだったから
違うかもだけど」


「行ってみる」




吉村も監察方として、独り立ちした


廊下を歩く副長を見て、俺を探してると
分かるようになったか


嬉しいものやな





「お探しですか?」


「おう!部屋に行ったとこだ!
慶喜様からの仕事なんだが
お前にも忍としてついてきて欲しいそうだ」


「?忍として?
それ、結構… 緊急な奴やで」


「そうなのか!? 先に行け!
俺達もすぐに行く!」












< 138 / 264 >

この作品をシェア

pagetop