浅葱色の忍
御所での待機中



どこかに行っていた山崎が戻り
梅沢様と何か話をして

かっちゃんが呼ばれ

何やら雲行きが怪しい…



御所から出て来た慶喜様は、不機嫌で



梅沢様と3人で、必死に何か話をしていた




それでも不機嫌な慶喜様が
輿に乗ると

山崎が必死に説得していた


かっちゃんが、山崎の背中を擦ってやっていた



不穏な雰囲気のまま、城へと出発した



「何かあったのか」


かっちゃんの顔色を見る

にこりと笑い



「大変な事になってしまった
烝華の事で銀を貰った件がバレてね
慶喜様が機嫌を損ねておいでだ
山崎君の読みでは、慶喜様と山崎君を
仲違いさせるための
伊東君の手腕… つまり、最初から
伊東君の仕掛けた罠だったんだ」




ここで、伊東さんの名前が出るなんて
思ってもみなかった




分離して終わりってわきゃねえと
斎藤を送り込んでいたが

斎藤の監視も上手くかわしたか…

ギリギリと噛み締める



「今は、護衛に集中だ
帰り道、もう一度仕掛けてくる
烝が言っていた」



くっそぉ…


伊東さん… 


新選組に何の恨みがあんだよ!!!












< 142 / 264 >

この作品をシェア

pagetop