浅葱色の忍

近藤勇

「近藤さん」


「あぁ 山崎君 どうぞ」



山崎君が部屋に入ると
私の前にちょこんと座った



「さみしいもんだな…」


「近藤さんと芹沢さん
結構仲良かったらしいですね?
これは、俺の勝手な想像ですけど
こうなるように仕向けたんじゃないかな
芹沢さん」



「どうして、そう思うんだい?」


「ずっと、芹沢さんを見てましたから
悪い人じゃないです
ただ、加減を知らないというか
もしかしたら、わざとかなって感じたので」


「私も、そう思うんだ
だから、外されたんだろうね」


「近藤さんは、優しいから」



山崎君は、ニコッと笑った

屯所では、恋心を見せないのが
入隊の約束


だから、山崎君に触れたい気持ちをグッと
こらえる



「山崎君 2人の時は名前で呼び合わないか
それと、お互い素直に話そう
そして、2人で語ったことは他言禁止!
どうだい?」


こんなお願いを受け入れるだろうか



「フフッ 勇って呼び捨てしていい?」


「なら、私も烝と呼ぼう!」


「それと、普通に喋って良い?」


「もちろん!」



受け入れられたことに安堵すると


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