浅葱色の忍

近藤勇

「総司… 烝は、私のだからな!!!」


グイッと烝を後ろから引き寄せ
総司を見るとキョトンとしていた


「……あ、外でバッタリ会ってやな
その……これは……」


私の腕の中では、烝が言い訳を考えている


どうやら


やってしまったようだ…



「僕は、山崎君が子供扱いされたいって
だから、体調が良いので、日頃のお礼に
子供扱いしてあげようとしただけですよ
近藤さん……なんだか、女性を扱ってるみたいですね?」



スラスラと喋るあたり
今日は、本当に体調が良いのだろう



「/////離して」


烝を見ると真っ赤になり、照れていた


いや、これは… バレるだろう



「説明してもらいましょうか」



腕を組み、私達を見る

まるで稽古中に隊士を見る時のような

鋭い目線に



「お察しの通りや…」



折れたのは、烝の方だった


「近藤さんが大事にするはずだね!
まさか、女の子だなんて!!」


「女の子って、歳ちゃうけど」


「2人は、そういう仲なんだ?」



と、言われ

慌てて、烝を解放する


「総司… すまない!
私が、烝と離れたくなくて!
いや、仕事との区別はつけるように
努力は、しているんだよ!」


「はぁ~ 僕には、言って下さいよ!
他に誰が知ってるの?
てゆーか、山崎君?それとも烝華?」


「皆の前で服脱いだのと死んだのは
従兄弟の薫で、後は俺…山崎烝」


「色々、思い当たることがあるんだよね
この家、化粧とかあるし
烝華が着てた着物とか、それに
前に山崎君を抱きしめた時!あれ?って
思ったんだよね!女の子みたいだなって!
近藤さんも!山崎君を見る時!
なーんか、烝華を見る目と同じだなって!」


「烝を抱きしめただと!?」


「いや!そういう抱きしめたやないねん!
不安でのことやで!?」


「烝、他に何もなかったかい?」


「ないわ!沖田さんは、今、知ったんや!」


「そうです!言ってくれてたら
そんなことしませんよ!
近藤さんの大切な人なんだから!」


その言葉を聞いて
烝は、また真っ赤になり
照れて俯いた



「総司の言う通りだね
総司には、話しておくべきだった
烝は、本当に特別なんだ
心から愛おしいと言える人だ
こんなに思える人は、他にいない」


「すみません 僕が、病気だから
山崎君と引き離してしまって…」


「何言ってんねん!!
仕事で、しょっちゅう離れてるし
沖田さんが、そんなこと気にせんでも!」


「さみしいよ
総司も烝もいないんだから…」



私は、そう言って
2人の肩を抱いた


総司は、私にぎゅっと抱き返し



「子供扱いも悪くないね」


烝に微笑んだ



「そやな」


と、烝も抱き返してきた





「早く帰っておいで 2人とも」










「「うん」」
















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