浅葱色の忍
山崎は、新選組の皆からジロジロ見られて
バレやしないかと、ドキドキ


それを照れていると思われる



全くバレることは、なかった



舞が終わると酒の席になり

慶喜の酌をする


「久しぶりに見るな」

「シー! 烝華なんどす!」

「そうだったな つい」

「ふふっ さぁ どうぞ」




酒が進み、宴が盛り上がっている頃




酔っ払った男が、抜刀し暴れ始めた



「きゃあ!!!」



深雪と桔梗は、すぐに逃げたが
山崎は、慶喜の前で盾になった



男が向かってくると

慶喜は、山崎を後から抱きしめ守り
山崎の前には、近藤が立ち

男の刀を祓い落とす


「御無事ですか?」


「ああ 近藤 礼を言う 助かったよ」



慶喜の腕にすっぽり収まる山崎を見て
すぐに持ち場に戻って行った


「なんや?女みたいやん……」


ポツリと呟く山崎の耳元で


「今は、女だろ?
まさか?暴れる気だったのか?」


「//////」


図星だったので、赤くなる



「離して下さい/////」


「はははっ そんな反応するんだな?」


「馬鹿にせんといて下さい!」


「クククッすまんすまん」








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