浅葱色の忍
慶喜からの頼みで、1日だけ
山崎が、慶喜のところに戻ることになった


1度断ったが


「行ってくればいいじゃないか」



近藤が言ってから、話が進んだ





山崎の様子が気になり
土方が呼び出した


「気乗りしないなら、断ってやろうか?」


「……そういうことではありません」


「じゃあなんだよ」


「…」


「言えよ!」


「個人的な事です」


「個人的な事で、おかしな態度とるか?
お前は、そんな奴じゃねえよ!
俺は、他言したりしない!」


「言いたくないことだってあります!」


「そうだな…そうだが、相談が嫌なら
愚痴でもいい! 言って欲しい!」


山崎が、一瞬目を伏せ
土方と目を合わせた



「この前、副長が言ってくれたこと…
皆と友には、なれそうにありません
どうしたら友になれるのか、考えてました
元々、人との関係が苦手で
近づけば逃げていくってゆーか…」


土方は、山崎の次の言葉を待った



「帰ったら言います
今、言ったら帰りにくくなりそうだから!」


にっこり笑う山崎に



「わかった 帰ったら2人で話そう」


「他言しないで下さいね」


「ああ 約束する」






















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