浅葱色の忍

山崎烝

翌朝


迎えに来た新選組の中から副長がコッソリ


「大丈夫か?」


「すんまへん、もう大丈夫どす」



心配掛けてるんやなと申し訳なく思う



側室の話、慶喜は聞いたんやろか?


憂鬱や



籠に乗り二条城までの道のり

考え事をしていたせいか
昨日の酒が残っているせいか
籠に酔ったんか


気分悪っ!!



息苦しさを感じながら

出迎えた用人がペラペラと勇と副長に喋る

側室候補なんやと



勇は、平然と相槌を打つ



そんなものなんやな… 俺



しかし、話が長い、客間遠い



ふと、廊下の向こう側に慶喜を見つける
慶喜も俺に気がついた


目の前がクラリと揺れた


慶喜が足袋のまま庭を渡り
俺の体を支える


あかん……



「烝華!!しっかりしろ!!
誰か!医者を呼べ!部屋を支度しろ!」


慶喜… テキパキしてんな…


























< 77 / 264 >

この作品をシェア

pagetop