ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
真くん、ありがとう。


熱がある中あたしに電話してきて
くれてほんとに嬉しかったよ。


「菜々ちゃん?」


聞き覚えのある高めの声に
くるっと振り返る。


「智代子ちゃん……」


今、もっとも話をしたかった人物が目の前にいた。


「智代子ちゃん、話……できるかな?」

あたしは智代子ちゃんにゆっくり
近づきそう言った。


「うん。いいよ。」


無表情だけど、智代子ちゃんは
頷いてくれた。
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