イケメン兄の甘い毒にやられてます

兄に迫られて…

…チョンチョン。

「…んー、まだ…後、5分ー」

…チュ。

…?

「…ダーメー」

…チュ➰!

…パチッ?!!!

「…圭…?!」
「…おはよ、夕陽」

ニッコリ笑った圭吾。

夕陽は、一気に目を覚ました。

寝顔を見たくて、部屋に入った圭吾。

…目覚まし時計は6時にセットしてあったが、それを止めた。

頬をつついてみれば、夕陽が素で、甘えた声を出す。

それが堪らなく可愛くて、軽く、触れるだけのキスをした。

まだまだ夢うつつの夕陽は、相変わらず甘えた声を出し、理性ギリギリ崩壊寸前。

圭吾は夕陽に、熱~い、キス。

すると、ようやく夕陽は目を開けた。

一瞬何事かわかっておらず、でも、すぐ目の前に圭吾の顔があることに気づいた夕陽は目を見開き、声にならない声を発する。

「…夕陽」
「…ワッ!ちょ、ちょ、寝起き早々何してるんですか?!」

夕陽に抱きついた圭吾は離れない。

夕陽はジタバタする。

「…夕陽は、俺の彼女になったんじゃないの?」
「…」

…そんなに、シュンとした顔をされると、夕陽はどうしていいかわからなくなる。

…しばし考え、圭吾を抱きしめ返す。

「…彼女、ですよ」

その言葉に、シュンとしていた顔が、パアッと明るくなる。

夕陽は可笑しくなってクスクス笑った。
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