ただ愛が欲しかった
「そんなことしたらお爺様の培ってきた信用がなくなっちゃう!ママとパパが頑張ってきた事業が台無しになっちゃう!御婆様が集めてきた人気を奪っちゃう!お姉様たちの努力が水の泡になっちゃう!」


『そんなこと誰も気にしねぇよ』



それを…


「誰かがそう言ったの?違うでしょ!お兄様は、お兄様は…」


『俺がなんだ?』


「お兄様は何も知らないからそんなこと平気で口に出来るんじゃない!誰かを失うことを経験してこなかったから!お兄様に、私の…この汚れきった私の気持ちなんて理解できるわけないわよ!勝手な事言わないで!!」
< 53 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop