最期に死神は愛を唄う。
それなのに…、


鏡に映る私が、忘れる事を許してはくれない。




あの日以来、
私の顔には羽の形を象った、大きな「あざ」が浮かび出たから。


――まるで戒めのように。



鏡を見る度、いやがおうでも思い知る。




私は死神。



   『死を司るモノ』






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