婚約指環は手錠の代わり!?
「……わかり、ました」
受け取った書類を手に席に戻ると、ブブブと携帯が震えた。
見てみると、涼太からメッセージ。
“朱璃、まだ仕事?
今日は絶対参加するって云ってたじゃん”
海瀬課長に見えないように背を向けて、携帯に指を走らせる。
“そのつもりだったよ。
なのに、なんでかまた、海瀬課長が残業押しつけてきて”
ちらり、背後の海瀬課長に視線を向けるが、こちらに気づかないのか無言でパソコンのキーを打っていた。
“なるべく早く終わらせて来いよ”
“できればね”
行きたい、行きたいよ?
でも、この仕事が終わったからって、さらに次の仕事を押しつけてこないとも限らない。
だいたい、今日のことは海瀬課長の耳に入らないように慎重に気をつけたのに。
どうしてか知ってるとしか思えない。
さらに三十分ほどかかってようやく終わろうかという頃。
がたがたと音がし出して我が目を疑った。
受け取った書類を手に席に戻ると、ブブブと携帯が震えた。
見てみると、涼太からメッセージ。
“朱璃、まだ仕事?
今日は絶対参加するって云ってたじゃん”
海瀬課長に見えないように背を向けて、携帯に指を走らせる。
“そのつもりだったよ。
なのに、なんでかまた、海瀬課長が残業押しつけてきて”
ちらり、背後の海瀬課長に視線を向けるが、こちらに気づかないのか無言でパソコンのキーを打っていた。
“なるべく早く終わらせて来いよ”
“できればね”
行きたい、行きたいよ?
でも、この仕事が終わったからって、さらに次の仕事を押しつけてこないとも限らない。
だいたい、今日のことは海瀬課長の耳に入らないように慎重に気をつけたのに。
どうしてか知ってるとしか思えない。
さらに三十分ほどかかってようやく終わろうかという頃。
がたがたと音がし出して我が目を疑った。