夜中のラーメン
「机の上片付けてー」
「はーい」
続きは気になるが、運ばれてきたときのお楽しみ。
机の上を片付けて、お水とお箸と用意する。
「はい、お待たせ」
ドン、テーブルの上に置かれたどんぶりの中には……。
山盛りのお野菜と、ゆで卵、さらにはチャーシューっぽいものまで!
ほかほか湯気を登らせて、食べられるのを待っている。
「麺、半分にしてその分、野菜にしたから、少しは良心が痛まないだろ?」
「ありがとうございます」
得意げな彼を拝んでみたりする。
「いただきまーす」
「いただきます」
野菜は塩こしょうが利いていてラーメンとよくあった。
豚バラ肉で作られてるチャーシューは、あの短時間で! って感心するほど味がしみてた。
ゆで卵はもちろん、とろとろ半熟!
「これでお店出せるんじゃない?」
「無理無理」
顔を上げると、湯気で真っ白に眼鏡を曇らせた彼と目があった。
曇りがとれてくると、なんだか幸せそうに笑ってた。
……ああ。
夜中に、大好きな彼と食べる、大好きな彼の、作ってくれたラーメン。
最高に、幸せ。
【終】
「はーい」
続きは気になるが、運ばれてきたときのお楽しみ。
机の上を片付けて、お水とお箸と用意する。
「はい、お待たせ」
ドン、テーブルの上に置かれたどんぶりの中には……。
山盛りのお野菜と、ゆで卵、さらにはチャーシューっぽいものまで!
ほかほか湯気を登らせて、食べられるのを待っている。
「麺、半分にしてその分、野菜にしたから、少しは良心が痛まないだろ?」
「ありがとうございます」
得意げな彼を拝んでみたりする。
「いただきまーす」
「いただきます」
野菜は塩こしょうが利いていてラーメンとよくあった。
豚バラ肉で作られてるチャーシューは、あの短時間で! って感心するほど味がしみてた。
ゆで卵はもちろん、とろとろ半熟!
「これでお店出せるんじゃない?」
「無理無理」
顔を上げると、湯気で真っ白に眼鏡を曇らせた彼と目があった。
曇りがとれてくると、なんだか幸せそうに笑ってた。
……ああ。
夜中に、大好きな彼と食べる、大好きな彼の、作ってくれたラーメン。
最高に、幸せ。
【終】