君を忘れない~妄想の中の王子様

 わざと少し離れて実を採っていると、しばらくして、レイがやってきて、近くで実を採り始めた。私は、さり気なく離れたところに移動した。

 すると、また、しばらくして、レイが近づいてきた。背の高いレイは、私には手が届かない、高いところの実を採っている。


 私は、また、移動しようと向きを変えた。
 その途端、彼も手を伸ばして身体の向きを変えた。

(えっ!?)
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