君を忘れない~妄想の中の王子様

「サラから聞いた。大丈夫なのか?」

 庭のハーブに水をやっていると、レイが通りかかって言った。

「大丈夫よ。多分ね。」

 わざと少しおどけて、私は言った。

「……楽しみにしてる。」

 そう、言って笑顔で彼は立ち去った。

 もう、後には、引けない。頑張らないと!と気合いが入る。
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