セルトリア学園
プロローグ
1本の大きな気の生えた丘に4人の子供たちがいた。



女の子2人、男の子2人だ。



4人は手を繋いで輪になっている。
1人の女の子は頬を涙で濡らしている。



「約束だ、俺たち3人はお前を待つ。」



「絶対にお前だけ置いて言ったりはしない」



「必ず迎えに来るから」



「高学部で待ってる」



「小学部でも、中学部になっても忘れない」



「だから、巫女の勤めを頑張って」



「「「俺達は、待ってる!」」」



「うん、うん、頑張る。だから、
待ってて!
しっかり、3人に胸を張って
逢えに行けるように頑張るから!」






約束だよ。





そう、4人の中のだれかが言って
四人の子供は小指を繋げた。



──指切りげんまん
嘘ついたらハリセンボンのーます、


指切った!──



子供たちがパッ!と指を離した瞬間
黄色い糸のようなものが伸びて小指に巻かれる。





「待っててね、セナ」





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