SecondWedding
「これがこの写真のお話しよ」
花嫁花婿姿の経緯を陽菜に話すと
「そーなんだ。パパはやっぱりやさしいのね。ママのちいさいころのゆめをかなえてあげて」
陽菜が尊敬を込めた眼差しを恭介さんに向ける。
「陽菜に褒めてもらえた」
フフッ、恭介さん嬉しそう。
「ね、ママうれしかった?もいちどはなよめさんになれて」
「えっ?うん、もちろん嬉しかったよ」
白無垢姿だけじゃなく恭介さんの気持ちが嬉しかった。
「さ、これで陽菜も納得したわね?」
「うん。あ、パパママ」
「ん?」
「はい?」
「ひなもけっこんしゃしんにうつりたいからもいっかいはなよめさんはなむこさんになって。あ、おきものとドレスのふたつがいいな」
「えっ?」
「はぁ?も、もうごめんだ!」
恭介さんがソファーに崩れ落ちた。
確かにいくらなんでももう白無垢もウェディングドレスも似合わないと言うか、それこそコスプレだわ。
ね、恭介さん!