SecondWedding


「ママ、りょうね、おなかペコリ」

「涼、おはよう」

「あ、おはよ」

今日は土曜日。

涼もいつもより少しお寝坊。

でもお腹が空いて目が醒めたのね。

「もうすぐ出来るからね」

「パパは?」

「まだ寝てるわよ」

フライパンにハムと卵を入れて蓋をする。

トースターにパンを入れてタイマーセット。

「さ、涼お顔を洗いに行こうね」

「パパおこさないでいいの?」

「うん、もうちょっと寝かせてあげようね」

「パパはねぼうだね」 

「フフフ…そうね」

涼と二人で朝御飯を食べてると恭介さんが起きてきた。

「おはよーパパ」

「恭介さん、おはようございます」

「ん」

相変わらず『ん』だけなんだから。

恭介さんが顔を洗いに行ってる間にハムエッグを作り冷蔵庫からサラダを出しパンを焼きコーヒーを淹れる。

恭介さんがテーブルに着くと同時くらいに涼が

「ごちそうさま」

食べ終わりさっさとリビングでテレビを見ている。

その両脇には熊五郎とペン太郎。

いつもの光景ね。



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