SecondWedding


「ママ、どこへいくの?」

昼御飯を済ませて出掛ける準備。

畏まった服じゃないけどやっぱり着替えないとね。

「ママにも分からないの。着いてからのお楽しみだってパパが内緒にしてるのよ」

「へぇ~どこいくんだろね。たのしみだな」

「そうね。はい、お着替え終わりました。さ、パパが待ってるから」

「うん」

恭介さんはなんせせっかちさんなんだから。

「遅い!」

ほらね。

「パパ、おしょくないよ。パパはじぶんだけおきがえしたらいいけどりょうとママはふたりだもん」

涼を抱き上げて

「ハハハ…そうだな」

フフフ…面白い理屈だこと。

三歳になるとこんなことも考えるのね。

「じゃあ行こうか」

「はい」

「パパ、くるま?」

「あぁ」

「どこいくんだろ?りょうドキドキしゅるよ」

「ドキドキか。どれどれ」

涼の胸に手を当てて

「ん、ドキドキしてる」

「うん」

フフッ 涼とパパは仲良しさんね。



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