過保護な副社長はナイショの恋人
「あ、ありがとうございます!」
頭を下げながら、顔がほころびそうになる。副社長自ら、私を褒めてくれるなんて、これほど光栄なこともない。
メモリのなかの資料は、毎回副社長のパソコンに移し替えている。空のメモリを握りしめ、挨拶をして部屋を出ようとしたときだった。
「梶田さんは、ずっと仕事を続けるつもり?」
副社長に声をかけられ、ゆっくりと振り向く。唐突な質問に、「え?」としか応えられないでいると、副社長が立ち上がった。
「梶田さんは、仕事の遂行能力が優秀だし、人当たりも良さそうだ。そういう人は、仕事をこの先も続けようと思っているのかなと、疑問に思ったんだけど」
そこまでの高評価に、照れくさくなってくる。副社長が質問してくるくらいだから、なにか意図があって聞いてるんだろう。
「実は……、私は結婚願望が強い方なんです。いい方がいれば、結婚したいなって。仕事は、きっといつか、チャンスがあればなにか出来ると思うので」
これを話すと、独身のキャリア女性には良い反応がもらえない。『もったいない』とか、『結婚で家に入るのは昔の考えだ』とか言われてしまう。
でも私は、その人が仕事を選択して充実しているのと同じで、いつかは結婚をして愛する人のために生きることに幸せを感じる。
だから、この信念は曲げないつもりだ。すると、副社長は腕組みをした。
「なるほどな。うちも、もう少し女性の多様な働き方に順応していかないといけない」
頭を下げながら、顔がほころびそうになる。副社長自ら、私を褒めてくれるなんて、これほど光栄なこともない。
メモリのなかの資料は、毎回副社長のパソコンに移し替えている。空のメモリを握りしめ、挨拶をして部屋を出ようとしたときだった。
「梶田さんは、ずっと仕事を続けるつもり?」
副社長に声をかけられ、ゆっくりと振り向く。唐突な質問に、「え?」としか応えられないでいると、副社長が立ち上がった。
「梶田さんは、仕事の遂行能力が優秀だし、人当たりも良さそうだ。そういう人は、仕事をこの先も続けようと思っているのかなと、疑問に思ったんだけど」
そこまでの高評価に、照れくさくなってくる。副社長が質問してくるくらいだから、なにか意図があって聞いてるんだろう。
「実は……、私は結婚願望が強い方なんです。いい方がいれば、結婚したいなって。仕事は、きっといつか、チャンスがあればなにか出来ると思うので」
これを話すと、独身のキャリア女性には良い反応がもらえない。『もったいない』とか、『結婚で家に入るのは昔の考えだ』とか言われてしまう。
でも私は、その人が仕事を選択して充実しているのと同じで、いつかは結婚をして愛する人のために生きることに幸せを感じる。
だから、この信念は曲げないつもりだ。すると、副社長は腕組みをした。
「なるほどな。うちも、もう少し女性の多様な働き方に順応していかないといけない」