不機嫌なカレと秘密なつながり
-彰汰side-

「俺の姫歌にくっつき過ぎだ! 離れろ、サッカー部員めっ」

俺は部室から見える光景に、文句をたれた

サッカー場に向かう姫歌とサッカー部員の男が楽しそうに会話をしている背中を、俺を睨みつけた

窓から姫歌を見ながら、俺はバスケ部のユニフォームを着てから、ジャージに袖を通した

「『俺のお姫サマ』発言から、2週間。どんどんと海堂のクールで忠誠心の高い男像が崩れていくなあ」
「部室での独り言も増えたし」
「『心に傷を負い、身体に傷のある姫を癒す孤高の気高き騎士』から『だたのエロ男』に格下げ中だな」

バスケ部員が、俺と同じようにロッカーの前でジャージに着替えながら、けらけらと笑った

「海堂ってさ。エロ本とか見るのか?」

金髪に染めている男が、俺の横に立つと、姫歌を見つめている俺の視界をエロ本で隠した

「興味ない」

俺は本を叩き落とすと、姫歌の背中を見つめた

「ここにお前のお姫様によく似た女がいても?」

金髪の一条が、落ちた本を拾って、女の裸体を見せてきた

俺はちらっと見ると、微笑んだ

「似てない。俺の証がない」

「証ぃ? キスマークのことか?」

一条が首を傾げた

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