不機嫌なカレと秘密なつながり
「違う。俺がつけた俺だけの証だ。姫歌が俺のだっていう証拠が、右胸と首、背中にあるんだ」

「ああ、傷痕ね」

「一条、姫歌に惚れたのか?」

「お前の姫サマだろうが。惚れるかよ」

一条が、両手をあげて首を横に振る

「なら、このエロ本はいらなよな?」

俺は雑誌をゴミ箱に破り捨てた

「ああっ! 俺の…」

「姫歌に似てると思う時点で、この雑誌は廃棄処分だ」

「はいはい、そうですか」

一条ががっくりと肩を落とした

「そういえば、新任の先生って綺麗だよなあ」

一条が、でれぇっとした顔をした

「誰?」

新任? 6月の今の時期に?

「今朝の朝会で言ってただろ…って、出席した?」

「いや、講堂での朝会だろ? 体育館の裏にいた」

「あっそ。お姫様の中にいたわけ」

「生理がやっと終わったから」

「あ…っそ」

一条が呆れたように、頭の後ろをガシガシと掻いた
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