不機嫌なカレと秘密なつながり
「…てことで、俺も女の人生、狂わせたーい」

けらけらと一条が笑い声をあげた

「一条?」

「俺の兄貴の話だよ。去年、死んだよ…相手は、麻耶先生じゃないけど。そういう似たような女は、この世にたくさん、いるんだろうな」

俺に背を向けて言葉を発した一条が、手を振ると保健室を出て行った

「なら、一条のお言葉に甘えて、俺はお姫さまのご機嫌をうかがいにいきますか」

俺はベッドを出ると、両肩を回した

「俺の証があるうちは、絶対に姫歌を離さない」

俺は、保健室の電気を消してから廊下に出た

下駄箱で待ってれば、制服に着替えた姫歌が来るはず

俺は下駄箱に足を向けた

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