不機嫌なカレと秘密なつながり
「あら、バレた? なーんかさ、麻耶先生の様子が気になって。なんでバスケ部に来たのか? お前が帰るって体育館を出るなり、すぐにあの先生も姿を消して…おかしいだろ?」

一条が、丸椅子に座ると金髪の髪を掻きあげた

「お前、自分がイカれてるって言ってただろ。たぶん、俺もお前と同類だ。イカれてる。他人の仲を引き裂いて、男を奪おうとする女が大好き! 俺が苛めたくなる……て、ことだから、いいよな? あの女、俺、いただいて」

一条がにこっと微笑んだ

「あんな女がいいのかよ」

「人それぞれ、好みってのがあるだろ」

「まあ…そうだ」

「お前は、お姫サマのご機嫌をうかがっていれば、それで良し!」

一条の長い指が、俺の額を突いた

「な…」

「気にするな。持つべきモノは友人って、思っておけ」

一条がピースした

「何かあるのか? あの女に恨みでも?」

「そう思う? うまくいっている恋愛を壊して、一人の男の人生を狂わせて…きっと楽しいんだろうね。そうやって狂わされた男の末路ってどうなるか…海堂はわかる?」

一条がさびしそう目で、肩を竦めた
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