不機嫌なカレと秘密なつながり
「勝ち負けなんて関係ないのに」とあたしは呟くと、彰太に近づいてそっと頭を彰太の胸に預けた

「姫歌?」
「あたし、彰太が好きだよ。ずっと好きだった。でも傷のせいで、彰太を縛ってる気がして、辛かった。彰太に黙って、違う高校に通って、距離を置けば、彰太が自由になれるんじゃないかと思ってた」
「自由なんかいらない」

 彰太が低い声で否定する

「そうだね。あたし、勘違いしてた」
「ずっと、俺のそばにいてよ。俺は姫歌じゃなきゃ嫌だ」
「……ん。ありがと」

 あたしは、彰太と甘いキスをした

「あ。麻耶先生……」
「ほっとけ。一条がどうにかしてるだろ」

 もう一度、彰太のキスが振ってきて、あたしは瞼を閉じた。

 彰太が好き
 彰太もあたしを好き

 認め合ったあとのキスはどうしてこんなに甘く感じるのだろう
 もっと彰太を感じていたいって、心の奥そこから思うよ

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