きっと、君に恋をする。
“「好きだよ」”
アドリブだろうか、歌詞にはないセリフをマイクを通して彼が言う。
その声には雪の想いが乗っているようで、胸が、息が苦しい。
周りの女の子たちは、目を潤ませて頬を染めて彼らを見つめているのに
私は俯いてぽろぽろと涙を零していた。
雪はずっと、私を見つめてくれていたのに。
それにさえ気付かないほど、視界は涙で歪んでいた。
いつまでも続くと思っていても彼との関係はすぐに崩れてしまうほど曖昧で、名前なんかなくて。