東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~
「おはようございま…じゃないですよ!」

何故か急にツッコミを入れてきた副社長に、私は訳がわからなかった。

副社長は私の二の腕をつかむと、
「今すぐに社長室にきてもらえませんか?

あなたにとんでもない疑惑がかかっているんです!」

慌てたように言った。

「えっ…ど、どう言うことなんですか?」

とんでもない疑惑って、何の話をしているんですか?

「詳しいことは社長室でお話します。

とにかく、早く社長室にきてくれと父が…」

「えっ、はい?」

訳がよくわからないまま、何が起こっているのか状況が飲み込めないまま、私は副社長に連行された。

半ば押し込まれるような形でエレベーターに乗らせれて、最上階の社長室へと向かった。
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