東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~
「すみません、どう言うことなんですか?

とんでもない疑惑って、何の話なんですか?」

エレベーターに乗っている間、私は副社長に質問した。

「今日発売された雑誌を読まなかったんですか?」

副社長は驚いたと言うように聞き返してきた。

「えっ、はい?」

雑誌って、何の?

そう思っていたら、エレベーターは最上階の社長室に到着した。

副社長に連行されるまま、私は社長室へと通された。

社長室には社長と秘書の木田さんがいた。

「つづりさんを連れてきました」

副社長がそう言うと、
「つづりちゃん、そこに座って」

社長はソファーに座るようにと促してきたので、私は訳がわからないままソファーに腰を下ろした。

副社長も私の隣に腰を下ろしてきた。

それで、これは一体どう言うことなんだ?
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