東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~
「あ、ありがとうございます…。
とても素敵なお方だなと思います…」
スマートフォンから顔をあげると、私は社長に言った。
「でしょ?
桜井さんもそう思いますでしょ?」
社長はノリノリだ。
「でも、私のような人に息子さんはもったいないんじゃないかと思うんです…。
私は正社員ではなくて派遣社員ですし…何より、息子さんには私よりもいい人がいるんじゃないかと…」
そう言った私に、
「桜井さんは充分素敵です、いい人です。
桜井さんのような親切なお方なら、安心して息子を婿に出すことができます」
社長が言い返した。
「む、婿って…」
つきあってもいなければ会ったこともないんですけど…。
心の中で思っていたら、
「息子もね、結構いい年齢なんです。
親としては早くいい人を見つけて、身を固めて欲しいんですよ」
社長は大切そうにスマートフォンを握った。
とても素敵なお方だなと思います…」
スマートフォンから顔をあげると、私は社長に言った。
「でしょ?
桜井さんもそう思いますでしょ?」
社長はノリノリだ。
「でも、私のような人に息子さんはもったいないんじゃないかと思うんです…。
私は正社員ではなくて派遣社員ですし…何より、息子さんには私よりもいい人がいるんじゃないかと…」
そう言った私に、
「桜井さんは充分素敵です、いい人です。
桜井さんのような親切なお方なら、安心して息子を婿に出すことができます」
社長が言い返した。
「む、婿って…」
つきあってもいなければ会ったこともないんですけど…。
心の中で思っていたら、
「息子もね、結構いい年齢なんです。
親としては早くいい人を見つけて、身を固めて欲しいんですよ」
社長は大切そうにスマートフォンを握った。