きみは宇宙でいちばんかわいい
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あの夜のどこを切り取って、どんな角度から見ても、わたしは史上最低だった。

だから、まったく宣告通りになるのも、仕方がないと思う。


文化祭の翌日から、ふたりで過ごしていた昼休みは嘘のように消え去り、古典でわからないことがあるとき、彼は別の人を頼った。

つまり、彩芭くんの言ったように、わたしたちはもう友達ではなくなったということだ。


日々のなかでそれを実感するたび、どうにも寂しくて、ふいに、泣きそうになってしまう。

たとえば、家にひとりでいるときなんかは、本当に泣いてしまうこともある。


勝手すぎる後悔が押し寄せては、何度も、胸が潰れそうになって。

どうして、あのとき、なにも言うことができなかったんだろう、って。


でも、じゃあ、テイク2ということで、いまから文化祭の夜をやり直したとしても、わたしはまた同じように、ただ黙りこみ、泣くことしかできないのだろう。


だから、仕方ない。

もう、仕方ないと、思うことしかできない。


まるで、出口のない迷路の真ん中に、ひとり取り残されているみたいだ。

進むべき方向を知らないから、一歩を踏みだすことに、怯えている。



そうして身動きを取れないでいるうちに、時間だけが、むなしいほど厳格に過ぎていった。

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