蒼姫様は、守られません!!② ~完~
「それで、どうしたの?」



お風呂から上がってソファに

身体を沈ませながら問い掛ける

雛乃はゆっくりと口を開いた



《やっぱり、家帰ろうかなって...》

「...どうして?

羚くんだって認めてくれたでしょう?」

《でも、【蒼月】のみんなにも...》

「みんな、雛乃を見て嫌そうな顔、してた?」

《....してたよ、優くんは》

「優のことなんて気にしなくていいの」



優のことを雛乃が気にしてるの、知ってるよ

だけど、それは悪いのは雛乃だけじゃないでしょう?

優も、話を聞かなかった優も、悪いんだよ


だから、雛乃が気にすることじゃない

そう言いかけて憂うような雛乃が視界に入った



《あのね、パパが一緒に暮らさないかって...》

「パパってことは...実のお父さん?」



雛乃はこくりと頷いた
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