隣のキミ。


瀬戸くんは挨拶と共に私の席へと近寄ってきた。


「はい、七海ちゃん。これ」

「なんですか?これは」


私の机の上に置かれたものは可愛くラッピングされた袋。


「あたしの手作りクッキーとー」

「まさか…毒物を入れたのですか?」

「なんでそうなるのよ!?入れてるわけないじゃない!!愛情はたっぷり入ってるけど!!」

「毒物より嫌です。怖いです」

「えぇっ!?あたしの愛情が!?」


瀬戸くんの愛情よりも真緒くんの愛情が欲しい。


「あ、それとシュシュね~。七海ちゃんいつも同じシュシュ付けてるからたまには違うのもいいと思うの♪」

「はぁ…」


それにしても瀬戸くんはどうして私にプレゼントなんかを渡してきたのかな…。


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