愛涙
そして、博樹、ひらく、龍くんは帰った。
茜は、喜んでいた。
でも、明美はまだ、帰らないでほしかった。
それは、少しずつ博樹に、恋をしていたから…。
でもそれは、きっと博樹が初めての相手だったからって、だけで博樹だから、好きになったわけではない。
それだけは、確実に分かることだった。
そして、この時一番聞きたくないことを、茜の口から聞いた。
「博樹、彼女いるのに、やっぱチャライなぁ。」
えっ?
待ってよ…
博樹に彼女が、いる…?