御垣守~あやどるの百人一首小説第1弾~
御垣守
☆☆☆

「乱れそめにし我ならなくに_____ながからん」


悠は、手元の1枚の札を素早く押さえた。


対戦相手である湖心(こころ)の顔が悔しそうに歪む。


ふたりはすぐさまお辞儀をして、札を数え始めた。


「ふふ、今日はあたしの勝ちだね、湖心!」


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