サヨナラ、大好きだった。
苦しいってなんだろう。
嬉しいと紙一重なのかな。
私はやっぱりまだ溺れたままだった。
いっそ、底まで沈んでしまえばいいのに。
『皆さん揃った?なんか久しぶりすぎてメンバーの顔よくわからんくなった。』
『もう、元委員長の亜希ちゃんったら。
出来なかった20の成人式後の同窓会いつかやろうって皆で言ってたから調度よかったね。』
『後は、オオカミ先生だけやな。』
『ごめん、遅れて。久しぶりやな、皆。
大人になって。』
『久しぶりです、先生。うちらは大人になったけど先生はおじさんになったなぁ。』
『うるさいなぁ、お前らと歳は10も変わらへんぞ。
俺がおじさんやったらお前らもおじさん、おばさんや。』
『きゃー、先生酷いわ。私達はまだピチピチの23』
『そんなん言って、合コンとか毎日行ってんのやろ花田は。』
『どんなんやそれ。私の印象そんなんなん。
行ってるけどさー。』
『ははっ、まぁ食べよう。乾杯、それと金山は結婚おめでとう。』
『ありがとうございます。照れます』
『皆でお祝いしよう、あと思い出話もね。』
『佐和子が瀬那くんのこと好きだった話とか。』
『もう、京香それは…過去の話で今は…』
『好きやないからって?』
『違うよ、もうあれから5年も付き合ってんねん』
『ええ!どういうこと?なんで私に言ってくれへんかったん。水臭いやん。あのあと付き合ったん』
『そう、大学でたまたま再会して猛アプローチしてん』
『よかったやん、2年間にもわたって好きやった人と付き合えてさ。』
『いい話やなぁ』
『ちょっと、先生はガールズトークに入ってこんといてよ。』
『悪い悪い。』
『詩織?どこ行くん?』
『ちょっと気分悪くて、トイレ行ってくる』
『大丈夫?ついていこか?』
『ありがとう。大丈夫よ、気にせんといて。
一人で行けるから。』
お酒は得意じゃないから飲んでないし、体調も万全。
なのに、どうしてか気分がすぐれない。
トイレに行くと顔を洗った。
少しすっきりしたけど、あそこには戻りたくない。
もう、帰ろうかな。
化粧をし直してトイレを出た。
建物の中に広いバルコニーがあって、貸し切りだから人は誰もいない。
皆、宴会場で飲んでるから多分誰も来ない。
『ふぅ、どうしてこんな根性が曲がってしまったんやろ。私が悪いのに八つ当たりなんかして。
来なければよかったのに。』
雨が少し降ってきたのかバルコニーの手すりが濡れている。
嬉しいと紙一重なのかな。
私はやっぱりまだ溺れたままだった。
いっそ、底まで沈んでしまえばいいのに。
『皆さん揃った?なんか久しぶりすぎてメンバーの顔よくわからんくなった。』
『もう、元委員長の亜希ちゃんったら。
出来なかった20の成人式後の同窓会いつかやろうって皆で言ってたから調度よかったね。』
『後は、オオカミ先生だけやな。』
『ごめん、遅れて。久しぶりやな、皆。
大人になって。』
『久しぶりです、先生。うちらは大人になったけど先生はおじさんになったなぁ。』
『うるさいなぁ、お前らと歳は10も変わらへんぞ。
俺がおじさんやったらお前らもおじさん、おばさんや。』
『きゃー、先生酷いわ。私達はまだピチピチの23』
『そんなん言って、合コンとか毎日行ってんのやろ花田は。』
『どんなんやそれ。私の印象そんなんなん。
行ってるけどさー。』
『ははっ、まぁ食べよう。乾杯、それと金山は結婚おめでとう。』
『ありがとうございます。照れます』
『皆でお祝いしよう、あと思い出話もね。』
『佐和子が瀬那くんのこと好きだった話とか。』
『もう、京香それは…過去の話で今は…』
『好きやないからって?』
『違うよ、もうあれから5年も付き合ってんねん』
『ええ!どういうこと?なんで私に言ってくれへんかったん。水臭いやん。あのあと付き合ったん』
『そう、大学でたまたま再会して猛アプローチしてん』
『よかったやん、2年間にもわたって好きやった人と付き合えてさ。』
『いい話やなぁ』
『ちょっと、先生はガールズトークに入ってこんといてよ。』
『悪い悪い。』
『詩織?どこ行くん?』
『ちょっと気分悪くて、トイレ行ってくる』
『大丈夫?ついていこか?』
『ありがとう。大丈夫よ、気にせんといて。
一人で行けるから。』
お酒は得意じゃないから飲んでないし、体調も万全。
なのに、どうしてか気分がすぐれない。
トイレに行くと顔を洗った。
少しすっきりしたけど、あそこには戻りたくない。
もう、帰ろうかな。
化粧をし直してトイレを出た。
建物の中に広いバルコニーがあって、貸し切りだから人は誰もいない。
皆、宴会場で飲んでるから多分誰も来ない。
『ふぅ、どうしてこんな根性が曲がってしまったんやろ。私が悪いのに八つ当たりなんかして。
来なければよかったのに。』
雨が少し降ってきたのかバルコニーの手すりが濡れている。