取り込む家
誰もいなかった頃に比べればここから彼らの生活を見ていることで、心が落ち着くようになっていた。


特に、サキだ。


咲の笑顔を見ると俺も笑顔になれる。


穴から見える範囲内にサキがいれば、俺の心は大きく踊りはじめるんだ。


そんな時は物音を立てず、ジッとしてサキを見つめる。


サキの艶やかな髪にはいつも天使の輪ができていて、それに触れてみたいと願う自分がいた。


あの髪に指を絡ませ、引き寄せてキスをしたい。
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