私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~


「出張に行くまで、できるだけ君との時間を作りたいな。
本当なら、君も連れて行きたいところだけど」

頭のてっぺんにキスをして言う。

「ダメよ。旅行に行くんじゃないんだもの」

私も付いていきたいのはやまやまだが。

不採算店舗の査定が、どんなに厳しいものか想像するだけで胃が縮んでしまう。

「それがダメなら、出来るだけ早く帰って来てくれるか?
予定なんか全部キャンセルして。一分でも長く一緒にいたい」

「全部キャンセルしろって?急になにを言い出すの?」
冗談だと思って笑って答える。

「ようやく……こうして君が腕の中に飛び込んできてくれたのに。
出張なんて、ほんとに運が悪い。新妻と離れたくないと思うのは、当然だろう?」
< 115 / 173 >

この作品をシェア

pagetop