私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~
「出張に行くまで、できるだけ君との時間を作りたいな。
本当なら、君も連れて行きたいところだけど」
頭のてっぺんにキスをして言う。
「ダメよ。旅行に行くんじゃないんだもの」
私も付いていきたいのはやまやまだが。
不採算店舗の査定が、どんなに厳しいものか想像するだけで胃が縮んでしまう。
「それがダメなら、出来るだけ早く帰って来てくれるか?
予定なんか全部キャンセルして。一分でも長く一緒にいたい」
「全部キャンセルしろって?急になにを言い出すの?」
冗談だと思って笑って答える。
「ようやく……こうして君が腕の中に飛び込んできてくれたのに。
出張なんて、ほんとに運が悪い。新妻と離れたくないと思うのは、当然だろう?」