「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

「……本当に強いのね、お酒。もっと飲む?」

無言で頷いて、グラスを差し出す。

注がれたバーボンを一口飲むと、

「……あなたの、その"聖哉"って名前だって、あの人が付けたのよ…」

そう切り出されて、唖然とする。

「……名前を? 父が……?」

「そうよ。生まれてくる子が男の子だってわかって、それなら自分の名前から一字を取って、聖哉にしようって」

「……父は、なんて名前だったんだ……」

一口を飲んで、

「……聖司(せいじ)」

と、母が呟く。



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