「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
……夕暮れの交差点で、彼女の後ろ姿が視界に入った。
走って行き、その背中を捕らえた。
「……聖哉さん? どうしたの?」
振り返る彼女を自分の方へ向けさせて、スーツの胸の中に抱え込む。
「…え? どうしたの…本当に……」
横断歩道を渡った先で、
「……君のおかげだ」
囁きかける。
「……私のおかげって、何が? ねぇ、もっとはっきり言って……」
訊ねる彼女の顎に指をかけて、その唇を塞ぐように口づける。