「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
ネクタイの端をつかんだままで、舌の先で唇が舐められて、
「……よせ!」
と、奴の口を押さえた。
「つまんねぇ…キスもさせないとか…」
ぶつぶつと言うのに、
「したければ、女としろ」
と、グラスを取り返して、アルコール消毒でもしたい気分で中身を煽った。
「女とできないんだから、仕方ないだろ」
「なぜ、仕方なくおまえとキスをしないとならない」
ため息が漏れて、ふぅっと息を吐く。
「……よくわからない、俺も…」
自分のグラスの酒を飲んで、ぼんやりと佐伯が呟く。